地域行事のお知らせの出し方
地域イベントの告知方法:いつ・どこに・何を出すか
地域の行事は、内容が良くても知られていなければ人が集まりません。大きな広告を出さなくても、書き方と届け先、出す時期を少し工夫するだけで、届く人の数は変わります。
先に結論:地域イベントの告知は「3つの分け方」で届きます
- 何を書くか:「いつ・どこで・何を・だれが参加できるか」を最初の3行に。思いや背景はそのあと
- どこに出すか:住んでいる人には回覧板・掲示板・店先のチラシ、遠くから来る人にはWeb・SNS・地域の情報サイト。同じ内容を、届け先ごとに出し分ける
- いつ出すか:1か月前に第一報、2週間前に詳しい案内、1週間前に持ち物と会場、前日・当日に開催の有無
そしてもう一つ。告知に書いた集合場所・雨の日の扱い・問い合わせ先が、当日のスタッフの説明と同じであること。ここがずれると、来てくれた人を迷わせてしまいます。
何を書くか:最初の3行で「行けるかどうか」が分かるように
読む人が最初に知りたいのは、「いつ・どこで・何をするのか」と「自分が参加できるのか」です。
最初の3行に書くこと
- 日時と場所(集合場所が会場と違うときは、集合場所も)
- 何をするのか(一文で)
- だれが参加できるか、参加費や申込みの有無
そのあとに書くこと
- 雨の日の扱い(中止・縮小・延期のどれか、決める時刻と知らせ方)
- 持ち物・服装・トイレや駐車場の有無
- 問い合わせ先(電話よりも、フォームやLINEなど記録が残るもの)
- 催しの思いや背景(短く)
伊豆山の例:伊豆山では「123★DAY」に、伊豆山神社への参拝と境内の清掃を地域の人と一緒に行っています(2026年は11月15日・12月20日)。お知らせでは、最初の行に日付と「参拝と境内の清掃」を書き、集合や持ち物はその下に置いています。一番知りたいことが先に目に入るからです。時刻・集合場所・参加のしかたは、その回ごとにお知らせしています。
どこに出すか:住む人と訪れる人で、届け先を分ける
同じお知らせでも、届く道は相手によって違います。
住んでいる人に届きやすい
- 町内会の回覧板、地域の掲示板
- 商店・飲食店・宿の店先のチラシ、レジ横のカード
- 学校・保育園のお便り(学校の了解がある場合)
- 地域の新聞、コミュニティFM
遠くから訪れる人に届きやすい
- 地域の情報サイト・観光の案内サイト
- SNS(写真1枚と、日時・場所の3行)
- 宿の予約の確認メール、宿の館内の案内
- 催しのページ(検索で見つかる、URLが変わらないページ)
大切なのは、どこに出しても日時・場所・問い合わせ先がそろっていることです。チラシとWebで集合時刻が違うと、それだけで当日の混乱になります。
伊豆山の例:伊豆山では、地域の情報を「伊豆山ラヴ」という地域の案内サイトにまとめています。11月23日の伊豆山神社の新嘗祭の日に合わせて、新嘗祭とは何かを説明する記事を先に出し、その記事から伊豆山の歩き方や泊まる場所へつながるようにしています(神事の時刻や参列のしかたは神社の発表をご確認ください)。→ 実例:新嘗祭(にいなめさい)とは?(伊豆山ラヴ)
いつ出すか:1か月前・2週間前・1週間前・前日の告知カレンダー
図の順番で出すと、「知った → 予定に入れる → 準備する → 来る」の流れになります。
- 1か月前:第一報(日時・場所・何をするか)。協力してくれるお店や学校に、チラシと短い紹介文を渡す
- 2週間前:詳しい案内と申込み方法。SNSと情報サイトで2回目
- 1週間前:持ち物・会場の地図・雨の日の扱い。申込んだ人へ個別に連絡
- 前日・当日の朝:開催の有無。天気が不安な日は「何時に決めて、どこで知らせるか」を前もって書いておく
- 終わったあと(1週間以内):写真と参加した人の声を短くまとめて出す(写っている人の了解をとってから)
連休や観光の行事と重なる日は、早めに出すほど効きます。遠くから来てほしい催しは、1か月前の第一報に「泊まる場所の探し方」の一言を添えると、来る人が予定を立てやすくなります。
協力してくれる人に「渡せる形」で頼む
商店、学校、町内会、地域の新聞やラジオなど、地域にはお知らせを広げてくれる人や場所があります。頼むときは、相手が自分の言葉に直さなくてもそのまま使える形で渡すのがこつです。
- A4のチラシ1枚(印刷用のPDFと、SNS用の正方形の画像)
- 100字の紹介文(店先やお便りにそのまま載せられる長さ)
- 問い合わせ先の1行(相手のお店に問い合わせが行かないように)
協力者の集め方と役割の分け方は、地域の行事で協力者を集めるにまとめています。
告知と当日の運営をつなぐ「一枚」
告知が届いて人が来てくれても、当日に迷わせてしまうと、次の年に来てもらえません。告知に書いたことを一枚の表にして、当日のスタッフ全員に配ります。
- 告知に書いた日時・集合場所・終わる時刻
- 雨の日の判断(だれが・何時に決めて・どこで知らせるか)
- よく聞かれる質問と答え(トイレ・駐車場・子ども連れ・写真を撮ってよいか)
- 問い合わせが来たときの担当
当日の運営の段取りは、イベント制作の窓口 EVENT PRODUCTION の記事が詳しいです。本番前のスタッフへの説明/当日の進行台本のつくり方/雨の日の対応の決め方
終わったあとに残すと、次の年の告知が楽になる
行事のあとに、写真と参加した人の声を短くまとめて出しておくと、次の年の第一報の材料になります。「去年はこんな様子でした」の写真1枚は、どんな説明よりも伝わります。まとめ方は地域との協働事業の報告に。
よくある質問
地域イベントの告知は、いつから始めればよいですか?
1か月前に第一報を出し、2週間前に詳しい案内、1週間前に持ち物と会場、前日・当日に開催の有無を知らせる4回が目安です。遠くから来てほしい催しや、連休・観光の行事と重なる日は、もっと早めに出すと予定を立ててもらいやすくなります。
チラシとSNS、どちらがよいですか?
届けたい相手で分けます。住んでいる人にはチラシ・回覧板・店先、遠くから来る人にはWeb・SNS・地域の情報サイトが届きやすいです。どちらに出すときも、日時・場所・問い合わせ先をそろえてください。
告知文には何から書けばよいですか?
「いつ・どこで・何をするか」と「だれが参加できるか」を最初の3行に書きます。思いや背景は、そのあとに短く添えます。
雨の日の扱いはどう書けばよいですか?
中止・縮小・延期のどれにするかと、「何時に決めて、どこで知らせるか」を前もって書いておきます。当日のスタッフにも同じ内容を配っておくと、問い合わせに同じ答えができます。
協力してくれるお店や学校には、どう頼めばよいですか?
A4のチラシ1枚、そのまま使える100字の紹介文、問い合わせ先の1行の3つを渡すと、相手が紹介しやすくなります。
告知から当日の運営まで、まとめて相談できますか?
できます。地域の共同企画は REGIONAL COLLABORATION、当日の運営は EVENT PRODUCTION で、熱海・伊豆山で続けてきた経験をもとにご相談をうかがいます。